1/24 スケールモデル制作記
今回は少しの間、金属のハンダ付けから離れて、樹脂パーツの作成方法について説明します。これは原型を一つ作ってシリコンゴムの簡易型を取り、樹脂で量産する作業になります。
門の下部分にある一番大きなエンブレムを作ります。まずプラ板を円形に切り出して土台にします。定規で円形に筋を入れてから、デザインカッターで切っています。
小さい直径の円形プラ板を一枚上に重ね、プラモデル用拡張パーツの半球(大/小)を接着して原型とします。
複雑な形の原型には、いろいろなパーツを利用します。何かに利用できないかと思って集めた小物パーツは数えきれない程あります。
右上が先ほどの金属パーツを切り貼りして作った原型です。下の丸いエンブレムは少しパテを盛ってテクスチャを追加してみました。
原型ができたら、シリコンゴムの簡易型を作ります。簡単な木製柵を作り、そこに液体状のシリコンゴムを流し入れます。
私は、ブルーミックスという商品を使っています。発色のいい青で分かり易く、扱いも簡単です。今回のように半面だけの型を取る場合にはお勧めします!
ブルーミックスは気温にもよりますが、30分ほどで固まり、簡易型が完成します。
ブルーミックスで作った簡易型に樹脂を流し込んで、パーツを量産します。樹脂はホビーキャスト(アイボリー)という商品を使っています。
樹脂は流し込む過程で気泡が入りやすいので、このように極端に小さなパーツの場合には、あまり歩留まりが良くないです…。7割から8割くらい使えればいい感じです。
もちろんバリや水平面は、ヤスリ等で仕上げをして使用します。
さらに小さいパーツも原型を作り、同じ要領で量産します。
写真のブルーミックスの下側の型は、尖がったパーツなので、樹脂を多めに流し、固まったら土台から切り離して整形します。
今回、紹介したシリコンゴムを使った半面の型取りは、フィギア作成のように難しい作業ではなく、短時間で簡単にできるので、プラモデルやジオラマの拡張パーツの作成等にもお勧めします。是非やってみてください!
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